テフロンコーティングとは?

特 性 加工工程 加工例

 テフロンコーティングの優れた特性


8.テフロン(フッ素)コーティングの種類
種 類 特 徴
PTFE
テトラフロロエチレン樹脂
四フッ化エチレン樹脂を含んでおり、テフロン(フッ素)
コーティングの中で最も高い連続使用温度を有し、
耐熱性、非粘着性、低摩擦特性などに優れたいますが、
ピンホールが発生しやすい為、耐蝕用途には向いていません。
PFA
パーフロロアルコキシ樹脂
PTFEと同じ連続使用温度260℃を有しています。また、
PTFEでは得られなかったピンホールの少ない連続皮膜が
可能な為、非粘着性などに加え、耐食用途としては、最高の
性能を発揮します。
FEP
フッ化エチレンプロピレン樹脂
PFAと同じくピンホールの少ない連続皮膜が可能で、非粘着性、
耐食性に優れていますが、連続使用温度は204℃になります。
テフロンS
ワンコートエナメル、変性塗料
フッ素樹脂と高性能バインダー樹脂を含んでおり、焼成により
有機バインダー樹脂が基材との強い密着性を生み出し、
コーティング膜の表面はフッ素樹脂の特性を示すという2層
構造を形成します。
※ テフロン(フッ素)コーティングは、性能重視の表面処理ですので、使用条件、温度、
   食品用途、工業用途など目的に合った種類を選択する必要がございます。


9.テフロン(フッ素)コーティング特性比較表
性 質 PTFE FEP PFA テフロンS※1
最高
使用温度℃
連 続 260 204 260 150〜260
断 続 310 232 310 163〜288
加工焼成温度℃※2 380 380 380 260〜380
金属に対する接着力
体積抵抗率(Ω・cm)
湿度50%
1018以上 1018以上 1018以上 5×1011
表面抵抗率(Ω・cm)
湿度50%
1016以上 1016以上 1016以上 6×1011
硬 度 鉛 筆 F〜H F〜H、
B〜HB
B〜HB H〜3H
接触角 水(度) 104〜111 95〜105 100〜110 90以上
nヘキサデカン
(度)
34〜45 41〜45 40〜45 40以上
摩擦係数 静(1kg荷重) 0.12 0.12 0.12 0.12
動(1kg荷重) 0.08 0.08 0.08 0.10
耐磨耗性(膜重量ロス、mg)※3 7.9〜9.7 11.1〜15.2 7.9〜9.7 0.33〜9.3
上記の数値は代表地であり規格値ではありません。
※1 テフロンSは、更に複数の物性に分けられます。
※2 加工焼成温度は代表的な数値です。
※3 スライディングアームテスト 1000サイクル500g負荷、#400ペーパー、35.5平方センチ・面


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